展示風景
正面の作品(部分)
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2000年11月20日(月)―12月15日(金)
須田国太郎は日本の洋画壇において没後40年にして最も再評価、研究がなされている画家の一人といえるでしょう。
公立美術館へ行けば彼の代表作を観ることが出来ますが、その作品が生まれる過程における画家の試行錯誤 、(あるいは思考の遍歴)はなかなか目にすることが出来ません。
今回は新たに見つかった代表作の下絵や、作品が生まれるヒントになったのではないか と思われるデッサン類、そして須田が留学時代最も傾倒し、影響を受けたバロック作品の摸写 を中心に展示します。
「発掘」という作品は須田がはじめて自分の作品を世に問うために制作した大作ですが 出品した官展には落選してしまいます。しかし作家司馬遼太郎氏も「彼の代表作」と著書に記しているように南欧留学の成果 が顕著に観うけられる傑作です。その綿密に描かれた 下絵からは彼の思い入れがひしひしと伝わってきます。